体制と活動
当院の緩和ケアチームは、8つの分野からなる専門チームで構成されており、主治医や病棟看護師からの依頼を受け、緩和ケアの支援を開始していきます。ケアに加わるメンバーは、患者さんやご家族が抱える問題によって変わります。
<身体症状緩和医師> 患者さんが快適な生活を送れるように、「からだ」の面からサポートします。主に痛みや吐き気など、がんに伴うつらい症状の緩和を担当します。
<精神症状緩和医師> がんは精神的にも大きなストレスをもたらします。不安感や気分の落ち込みが続くときは、「こころ」のケアの専門家として、治療やアドバイスを行います。
<緩和ケア認定看護師> 個性が尊重され、「大切にされている」と患者さんが感じられるケアが提供できるように、専門スタッフの調整役を担います。
<緩和薬物療法認定薬剤師> 処方された薬、サプリメントについても検討します。症状に合わせて新しい薬を提案したり、服用量の変更を助言したりします。
<看護師・保健師> 地域の保健・医療・福祉部門と連携をとりながら、在宅療養について、さまざまな制度の利用方法を提案したり、ケア・介護の方法について助言します。
<管理栄養士> 食事や栄養に関するアドバイスを行います。食欲不振や飲み込みづらさなど、がん治療に伴う問題を患者さんと共に考えます。
<医療ソーシャルワーカー> 患者さんを支えるたくさんの人々の力や医療・福祉サービスが、治療やケアを行ううえで十分なサポートとなるように、心理・社会的な側面からお手伝いします。
<臨床心理士> 病気に関わる不安やご自身、ご家族の悩みなどに対し、お話を聴きながら一緒に考え、気持ちの整理のお手伝いをしていきます。