平成30年度 開催分

 

 平成30年度 第1回「食事と栄養 ~治療に負けない身体をつくろう~」

 

開催日:2018年5月8日(火)
開催場所:当院本館6階第2会議室

 

がんの治療における栄養の重要性が今、見直されてきています。適切な栄養管理ができていないことで「低栄養状態」の身体状況となり、がんの治療継続が困難になったり、予後が不良になったり、生活の質を低下させてしまうことになりかねません。

 

そこで今回は、食事を通して患者さんをサポートしている管理栄養士が、患者さんご自身でできる栄養管理についてご説明しました。

 

講師:
杉山恵子(管理栄養士)
川島美由紀(看護部副看護部長・がん看護専門看護師)
小川絢多(がん相談窓口・医療ソーシャルワーカー)
志賀圭子(保健師・介護支援専門員)

 

食欲不振の時の栄養補充の方法とは

化学療法や放射線療法などのがん治療が始まると、副作用による気持ちの悪さ、嘔吐、胃の不快感などの症状が現れます。そういう場合の対処法をご紹介しましょう。

 

がんサロン

 

食欲不振で食べられない状態が続くと体重減少が起こります。それを防ぐためのキーポイントをご紹介します。

それでも食欲が湧かない場合、量を増やさずにカロリーを補うため、高カロリーの食品を活用します。

以上のような食べ方は、あくまでも食欲が湧かない場合の栄養補充のためのものです。食欲が戻ったらなるべく普段通りの食生活を心掛けましょう。毎食、主食(炭水化物)と主菜(たんぱく質)、野菜(ビタミン、ミネラル)をバランスよく摂取します。主食はごはん、パン、めん。主菜は肉・魚・卵、大豆製品。野菜はきのこ・海草・こんにゃくも含みます。また、毎日、乳製品(牛乳、ヨーグルト)と果物を摂るようにしましょう。

 

がんサロン

サロンで椅子を使った筋肉トレーニングを紹介

 

患者さんご自身の栄養管理が重要

低栄養状態にしないためには、患者さんご自身で栄養管理を行うことが必要です。定期的な体重測定の実践が基本となります。もし、急激に体重が減少していくようならば、すぐに主治医や栄養士に相談しましょう。また、栄養管理は単に食事だけを管理するだけでなく、摂取した栄養を効率よく身体のために役立てるように、適度な運動も必要です。例えば、簡単な体操や散歩などの有酸素運動をできる限り実践することや、最近は簡単な筋肉トレーニングもできる範囲で行うことも推奨されています。(運動については、医師に確認してから行ってください。)