地域連携クリティカルパス「東京都医療連携手帳」とは

より適切で、より迅速な診療を可能にするための手帳です

「東京都医療連携手帳」とは、手術などの専門的な治療を行ったがんの患者さんについて、その後5年先(乳がんは10年先)までの診療計画を立て、1冊の手帳にまとめたものです。

 

東京には数多くの医療機関が存在し、地方からも多くの患者さんが訪れるため、できるだけ多くの医療機関が連携し合い、情報を共有する体制づくりが求められています。東京都では、安全で質の高い医療を切れ目なく提供するため、がん診療連携拠点病院、東京都認定がん診療病院、国立がん研究センター中央病院、東京都医師会が協力して「東京都医療連携手帳」の整備を進めています。

 

手術等の治療を受けると、まず主治医が、その患者さんの今後の診療に医療連携が適しているかどうかを検討します。必要と判断された場合には、患者さんとご家族にご説明し、同意を得たうえで手帳が配布されます。配布された手帳は患者さんが保管し、診療や検査の際に持参して、提示をすることが必要です。

 

手帳には、生活や薬に関する留意点の他、診療や検査の計画表が設けられており、患者さんや医師が、その都度記録を残していくようになっています。患者さんにとっては、「いつ」「どこで」「どんな」診療や検査を受ければよいかを示すものとなり、病院や医師にとっては、患者さんの治療経過が共有できるため、より適切で迅速な診療につながるものとなります。

 

東京都医療連携手帳