東京医科大学病院




乳がんにおける手術療法

乳がんの手術にはさまざまな方法があります。現在、手術には乳房を残す方法や、乳房を全部手術してもきれいに再建する方法などがあります。乳がんの術式は、乳房温存術、乳房切除術の2つに大別されます。


1.乳房温存術

乳房温存術の方法は主に2つで、円状部分切除術、扇状部分切除術の順に切除する範囲は大きくなります。

円状部分切除術

がんとその周りの正常な乳腺組織を、部分的にまるく切除します。がんの周りの正常な組織を安全域として切除します。どのくらい広く取るかによって乳房変形の度合いや乳房内再発リスクが変わります。


扇状部分切除術

がんとその周りの正常な乳腺組織を、乳頭を中心に扇形に切除します。乳房の4分の1を切除することもあります。切除量が大きく変形しやすいですが、乳房内に扇状に広がるがんで、乳房温存を希望される場合に行われます。

乳房温存術


2.乳房切除術

現在は乳房温存術が主流となっていますが、乳房内に広くがんがある場合や、同じ乳房に多数がんが認められた場合は、乳輪乳頭温存全乳腺切除術や胸筋温存乳房切除術が行われます。

乳輪乳頭温存全乳腺切除術

大胸筋・小胸筋を残し、さらに乳輪・乳頭(乳房の皮膚)を残し、乳腺組織をすべて切除します。乳輪・乳頭を残すことはできますが、温存術に比べ見た目はよくありません。


胸筋温存乳房切除術

大胸筋・小胸筋を残し、乳輪・乳頭を含む皮膚、乳房を切除します。胸筋を残すため、ろっ骨が浮き出ることはありません。

乳房温存術