東京医科大学病院




大腸の構造と大腸がんの種類

胃での食物の消化、小腸での栄養の吸収が終わり、最後に糞便を作る役割をするのが大腸です。大腸の働きは主に水分の吸収で、糞便の中には食物の残りかすばかりでなく、はがれ落ちた腸内の細胞やさまざまな細菌が含まれています。大腸の長さはおよそ1.5〜2メートル、小腸とは回腸によってつながっていて、お腹の右下から円を描くようにのびて肛門に至ります。
早期の大腸がんでは痛みや違和感といった自覚症状がほとんどありません。進行してくると腹痛・下痢や便秘、血便、腸閉塞、貧血といった症状があらわれてきます。大腸がんは発生する場所によっていろいろな呼び方があります。

大腸の区分

大腸がんは、目で見た形、進行の度合いなどによって分類されます。
目で見た形によって分類するのを「肉眼型分類」といい、0〜4型の5つに分けられます。特に0型は大腸の表面にできる表在型といわれ、さらに細かく6つに分けられています。進行の度合いによって分けられるのが「ステージ分類」で、これも0〜Ⅳの5段階になっています。

大腸がんの肉眼型分類

ステージ分類
ステージ 0:
がんが粘膜の中にとどまっている
ステージⅠ:
がんが大腸の壁(固有筋層)にとどまっている
ステージⅡ:
がんが大腸の壁(固有筋層)の外まで浸潤している
ステージⅢ:
リンパ節転移がある
ステージⅣ:
血行性転移(肝転移、肺転移)または腹膜播種がある