東京医科大学病院




肺がんにおける手術療法

小細胞がんは抗がん剤治療が中心になるため、非小細胞がんでの手術法を紹介します。
標準手術は、開胸してがんのある肺葉と周囲のリンパ節を切除するのが基本です。
早期であれば「胸腔鏡(きょうくうきょう)」という内視鏡の一種を使った、傷の小さな手術も可能です。また、特に小型の早期がんを中心に、肺葉よりも切除する範囲を小さくする「縮小手術」もあります。肺がん手術での入院期間は一般に1週間から10日程度です。


1.標準手術

がんが存在する部位を肺葉単位で切除する肺葉切除と、そのまわりのリンパ節を切除するリンパ節郭清を行います。がんが広がっていて肺葉切除が困難な場合には、片肺すべての摘出が必要なこともあります。さらに、がんが胸壁など周囲へも広がっている場合は、その部位も一緒に切除します。標準手術は、全身麻酔下で通常10cmほど切開する開胸手術で行われます。切開する部位はがんの部位や大きさ、転移の有無によって異なります。

肺葉切除



2.縮小手術

最近ではCT検査をする機会が増え、通常の胸部エックス線撮影ではわからなかったような小型の早期の肺がんが見つかるようになりました。このような場合には、肺葉より切除する範囲を小さくする縮小手術を行うこともあります。
心臓や肺の機能がよくない場合やがんが多発している場合などでも、切除する範囲を小さくする縮小手術を行います。「部分切除」あるいは「区域切除」といわれ、肺の機能をなるべく温存することを目的とします。

胸腔鏡手術


3.その他の手術

太い気管支にできた早期がんに対しては内視鏡的レーザー治療を行ったり、進行がんによる気道狭窄に対してステント治療を行うこともあります。