東京医科大学病院




胃がんにおける放射線療法

胃がんに対する放射線療法は、胃がん細胞が放射線にあまり反応しないこと、胃周囲のがんのない臓器が放射線に対して弱いことなどから、切除出来ない進行がん、抗がん剤が無効の進行がん、再発した胃がんなどに対する補助的な治療法として用いられます。 具体的には、胃がんの骨転移などのために痛みが強い患者さんに対して、症状を軽減する目的に放射線治療が行われるのが現状です。とはいえ、治療に伴う放射線障害を避け、照射範囲を腫瘍部分に絞ってやさしい治療を行うことが可能です。
このような工夫により、腫瘍の縮小が得られ自覚症状が改善する患者さんもおられます。


1. 放射線治療の方法

胃がん転移病変に対する治療は、治療前のCTやMRI、シンチグラフィーなどの画像検査を基に照射範囲を適正に設定します。放射線線量としては症例ごとに的確に設定し照射しています。当院では放射線治療の効果を上げるために併用療法としてTS-1の内服、5-FUの点滴などの抗がん剤を行うようにしています。


2. 治療の副作用

放射線照射に対する全身の反応として、放射線宿酔(放射線酔い)や全身倦怠感が認められます。ただし、これらの有害事象の発生頻度は非常に少ないのも事実です。