がん検診のすすめ

日本は欧米に比べてがん検診の受診率が低く、これを高めるのが課題です

 

 がん検診とは?

 

症状のない健康な人を対象とし、がんを早期発見し、適切な治療を行うことでがんによる死亡率や罹患率を減少させることを目的としています。 特定の症状がある方は、がん検診ではなく、医療機関にて受診することをお勧めします。

 

 

 がん検診の種類は?

 

①お住まいの市区町村が実施している自治体検診があります。がん検診の費用を公費で負担しており、一部の自己負担でがん検診を受けることができます。

 

②勤め先や加入する健康保険組合などでがん検診を実施している職域検診があります。勤め先により、一定の補助金が出ていることがあります。

 

③個人が自主的に実施する任意検診があります。自己負担額は大きいですが、基本的な検診内容の種類や料金、オプションで選べる検査の種類を選択します。人間ドックなどがその一例になります。

 

①や②は対策型検診といい、市区町村や事業所から委託を受けた機関が実施している場合があります。

 

③は任意型検診といい、地域の病院や診療所・クリニックなどの医療機関が任意で実施しています。

 

 

 がん検診の流れ

 

がん検診は、がんを対象にした検査であり、「がんが疑われる(異常あり)」、「がんではない(異常なし)」ということを判定し、精密検査のうえで正しく診断し、適切な治療へ向かうための入り口になります。

 

がん検診のすすめ

 

 

 健康的な日常生活のためにがん検診を受けましょう

 

がん検診は症状のない健康な人を対象としていることから、早期のがんが多く発見され、効果的な治療を受けられたり、経済的負担も軽く済むことにも繋がります。また、大腸ポリープなどのように前がん病変を治療できることでがんになることを防ぐこともできます。がん検診により異常が見つからなかったことの安心感も大きいものです。しかし、がんが100%見つかることを約束はできません。また、異常が疑われ、必要以上の検査により身体的・心理的・経済的負担を招く可能性も否めません。 一部のがん(胃・子宮頚部・乳房・肺・大腸など)では、医療技術の進歩に基づき、早期発見そして早期治療が可能となってきました。 がん検診を受けることによるメリットが大きいと判断できることが重要な鍵となります。