東京医科大学病院




「がん」って何?

がんは遺伝子の変化によって起こります。

細胞の遺伝子が何らかの原因で変化し、細胞増殖のコントロールがきかなくなったものをがん細胞といいます。がんとは、この増殖コントロールを失ったがん細胞の集まりのことを意味しています。

通常の細胞は、役割を果たすと自ら死滅していくことがプログラムされていますが、がん細胞はそうしたプログラムが失われているため、無秩序にどんどん増えていきます。増殖して大きくなったがん細胞は健康な臓器を破壊し、いろいろな疾病を起こします。

細胞ががんになる原因は、遺伝的なものと環境的ものが考えられています。どちらか一方だけの原因によって起こるものではなく、互いに複雑に影響し合い、時間をかけて発生していくことが特徴です。

がん細胞の増殖は、最初、直径1cmになるまでに10年以上かかるくらいにゆるやかですが、ある一定以上の大きさになると増殖のスピードは加速されていきます。さらにこわいのは血管やリンパ管を通じてがん細胞が移動し、別の場所にがんをつくってしまうことです。これを転移といいますが、こうしたことによって身体のあちこちにがんが拡がっていく場合があります。